ビキニ環礁　　　　　　　　　　　　　　　　　マーシャル諸島共和国 戦艦「長門」 ●写真と情報は原 智一氏から● ５月末にマーシャル諸島共和国ビキニ環礁に戦艦長門を見に行ってまいりました。 ビキニ行きを決めてから、３年もかかってしまいましたが。 長門の写真を送ります。水中写真は数回の経験しかなく、しかも、大きすぎて・・・ なお、同じくビキニに沈んでいる軽巡・酒匂はブイが打ってないので潜れませんでしたが、写真だけ見せてもらいました。 ▲船尾 ▲3番砲塔測距儀のフード さて長門の状況ですが、正位置ではありませんがひっくり返っていました。 真正面から見て、船底を上にして右側を下に傾いています。左側に根元から折れた艦橋、マスト等が横たわっています。 おそらく、転覆して沈没し、艦橋、後部マスト等をつけ根から船体の重みで折り曲げ、海底に着いたものと思われます。 そして、２番・３番砲塔上面まで海底に埋っていました。 ちょうど、２・３番砲塔の測距儀覆が白い海底に置かれているような感じです。 １番・４番砲塔も幸い抜け落ちていません。 しかし、よく見ると爆風か熱線か原因はわかりませんが巨大な砲塔の厚い装甲がゆがみ、隙間ができていました。 ▲主砲 ▲艦首へ ▲艦首 甲板にもぐりこむと、水深も深く（約５２M）巨大な船体に覆われ薄暗く、両側から薄い青い光が差し込み４０cm砲に囲まれ、鎖が垂れ下がっていて、艦首まで幻想的な景色が広がります 艦首写真のロープのようなポールのような棒状のものは主錨の鎖です。錨は確認できませんでした 艦首の旗竿は、下部が原型をとどめております。 菊の御紋章は、終戦後の横須賀の写真にすでに無く山口県の陸奥記念館にある陸奥の艦首同様、何もありませんでしたが、そこに触れたときは何か感慨深いものがありました。 艦橋は、最上部の戦闘指揮所が無くなっています。しかし、それ以外の部分は良く残っています。 船体の大きな損傷で確認できたのは、左舷艦首付近に大きな穴と艦尾が１０M前後？（長さには自信がありません）折れ、艦尾を海底につけておりました。 bikinifacts→bikiniatoll 関連→長門の副錨 　H14.7.8 . 　 ［帝国陸海軍現存兵器保有国一覧］リストへ ［依代之譜］よりしろのふ　トップへ