タイ海軍兵学校　 　　　　　　　　タイ／サムットプラカーン 日本製軍艦 . ●写真と情報は　プラチンブリ在住の斉藤さんから● 海軍博物館の対面にあるタイ海軍兵学校に行ってきました。 日曜日に行きましたので当然学校は休み、入れてくれないかな？と思いましたが、お願いしたら見学ＯＫ頂きました。 トンブリ級戦艦です。 この船は日本の神戸、川崎重工の造船所で建造されました。 現在は艦橋と主砲のみの状態で展示されてます。 ▲海防戦艦「トンブリ」 HTMS Dhonburi Class Coastal defense ship (HTMS=His Thai Majesty's Ship) 艦橋部分は、一段目は操舵艦橋、二段目が戦闘艦橋、三段目が対空見張り台。その上に探照灯台があり、頂上部は測距儀台。 海防戦艦「トンブリ」は川崎重工神戸造船所で昭和13年に造られた日本製。同時に、二番艦「スリ･アユタヤ」も竣工している。 竣工時の兵装は、20センチ連装砲（五十口径三年式二〇センチ砲）×2、ヴィッカース7.62センチ単装高角砲×4、ポムポム砲連装×2、13ミリ単装機銃×2。乗員は155名。 昭和15年、日本軍が北部仏印に進駐すると、タイ軍はフランスに奪われた領土を奪還すべく出兵、フランス植民地軍軍との紛争となった。 翌年1月、タイ海軍はフランス東洋艦隊と交戦、タイ第2戦隊の旗艦だったトンブリは集中砲火を浴び横転・擱座した。 このタイ・仏印紛争は日本軍の介入で5月に講和が成立、これによってタイは、旧領土のほとんどを回復できたため日本への協力姿勢が強まった。 トンブリはその後引揚げられたが船体の破損が激しく、繋留されたままで練習艦として使用されていた。 ▲五十口径三年式20センチ砲 H23.4.3 　 .　 ［帝国陸海軍現存兵器保有国一覧］リストへ ［依代之譜］よりしろのふ　トップへ