済州島　平和博物館　　　　　　　　　　　　　大韓民国／済州島 JEJU PEASE MUSEUM 軍刀、指揮刀　　　　　　　　　　 ●写真と情報は「南方企業調査会」さんから● . 韓国の済州島に行ってきました。 ここにある「平和博物館（Jeju Peace Museum）」を訪問するためです。 この博物館の元は、済州島を守備していた旧日本陸軍の洞窟陣地の跡です。 入ってみましたが、洞窟陣地は細かく通路が入り組んでいて、 当時の様子をよく残していました。 硫黄島もこのようなものだったのでしょうか。 写真は展示室で見つけたものです。弾薬箱・手榴弾・指揮刀・軍刀です。 これ以外にも上等兵の軍服や鉄兜などがありました。 ちなみにこの博物館は名前からもわかるとおり、地元の小中学生や、 日本の「夢見る人々」への平和教育の場として利用されています。 私としては、通路におかれた残虐シーンのパネルが中国の反日映画の一画面だったり、 映像室では、ドイツ軍が大砲を撃つ画面に 「日帝の侵略」というテロップが入る画像を見せられるなど、 なかなか楽しい時間をすごせました。 ▲軍刀？ ▲指揮刀 ▲携行銃工具、工具箱 ▲小銃弾薬箱 . 済州島は韓国最大の島で、面積は香川県と同じくらい。 支那事変当時、海軍の大村空・済州島分遣隊があった。昭和12年の渡洋爆撃は大村、済州島がその基地となった。 その後、陸軍航空隊も進出、陸海で5ヶ所の飛行場があった。 昭和20年、沖縄と同様、済州島も本土決戦準備に入った。ここに米の空軍や海軍の基地が設置されるのは何としても阻止しなければならない。第58軍が置かれ、陸軍だけでも３個師団、7万5千人の兵力が配置された。 玉砕戦を覚悟し、各所に陣地や地下道が掘りめぐらされた。海岸部には海軍の回天、震洋などの基地隊施設も作られた。 韓国では日帝残滓は破壊されるものだとばかり思っていたが、利用の動きもあるらしい。飛行場跡の掩体壕が文化財として登録されたりしている。医女チャングムが帝王切開した所も海軍が掘った洞穴のひとつである。 . どういうわけか米軍の手榴弾 済州島の日本軍は米軍と交戦することなく穏便に武装解除に応じた。昭和23年、李承晩の南朝鮮単独選挙に反対して、この島で共産主義者の大騒乱が起こった。選挙は実施され大韓民国が誕生したが、騒乱は収まらず、鎮圧する過程で約３万人の島民が殺されたという。4・3事件と呼ばれる。これは、その鎮圧に使われたものかもしれない。 　H19.2.20 　 .　 ［帝国陸海軍現存兵器保有国一覧］リストへ ［依代之譜］よりしろのふ　トップへ