中華民国海軍軍官学校　　　　　　　　　中華民国／高雄 駆逐艦「雪風」のプロペラ ●写真と情報は田中 秀雄氏から● . 高雄の中華民国海軍軍官学校を表敬訪問しました。 そこで、な、なんと！ あの駆逐艦「雪風」のプロペラが展示してあるではありませんか！ . ▲駆逐艦「雪風」の主錨（二軸であったので、もうひとつどこかにあると思われる） . 昭和15年１月「雪風」は航洋型駆逐艦・陽炎級の八番艦として佐世保の海軍工廠において竣工した。 昭和16年、対米英戦開始、雪風の初陣は真珠湾攻撃と同時に行われたフィリピン攻略作戦であった。この12月8日から、雪風は太平洋における代表的な作戦のほとんどに参加し、最前線に投入され、あらゆる海域で死闘を繰り返した。 そしてしぶとく生き残った。 いかなる戦闘においても大損害を被ることなく敗戦を迎えた「奇跡の駆逐艦」と称される幸運艦である。しかも開戦から敗戦まで、乗員の戦死者が十指に満たなかったという。 しかし、雪風の乗員にとっては「幸運」であるが、僚艦から見れば、雪風の分の攻撃も受ける事になるわけで、他の艦の乗員からは疫病神呼ばわりされることもあったらしい。 敗戦時には舞鶴にあり、その後は武装を外され復員輸送に従事、昭和22年に賠償艦として中華民国海軍に引き渡された。「丹陽」と改名され同海軍の旗艦となったが、昭和44年台風で座礁、除籍解体された。 昭和46年、主錨と舵輪が日本に返還され、現在、江田島の海上自衛隊第一術科学校に保存されている。 　H17.2.8 　 　 ［帝国陸海軍現存兵器保有国一覧］リストへ ［依代之譜］よりしろのふ　トップへ