風雲文庫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　静岡／熱海 砲体架匡、野砲車輪、三八式野砲榴霰弾弾薬箱、 九一式7糎砲隊鏡、九三式砲隊鏡、九二式隠顕燈、 陶製手榴弾、銃弾・砲弾・薬筒各種、鉄線鋏、 八九式10糎対空双眼鏡、落下傘、軍刀、銃剣、弾薬盒、防毒面 　 など 熱海近くの山のてっぺんにある施設。かなり迷ってたどりついた。 資料館とも呼びにくいが、とにかく持ち主の一途な熱情があふれている。 上の写真はその入口。うっそうとした木立の中にある。ここが出来た当時の空撮写真が置いてあったが、山の頂上が均され樹木もなく、当初はまるで空中都市マチュピチュのような風情だったようだ。   ▲敷地内、唐突な言葉遣いにとまどったが、次第に慣れてしまうのがすごい。 五重の塔 この日は台風が接近中の悪天候、山頂なので四方八方からの風が吹き荒れていた。 塔の中でも風の音がごうごうと響き渡り、展示品とあいまってかなり怖いものがあった。 中身は軍装品や戦時中の物品でぎっしり埋め尽くされている。 砲体架匡、野砲車輪、練習機の車輪、弾薬箱、砲隊鏡、九三式砲隊鏡、隠顕燈、手榴弾・銃弾・砲弾・薬筒各種、鉄線鋏、双眼鏡、落下傘、軍刀、銃剣、弾薬盒、防毒面、各種軍服、軍票、戦時中のポスター・ビラ・地図、新聞記事、各種証明書・・などなど 整理してあるのだかないのだか、判然としない状態で並んでいた。 赤穂の「ドライブインよろい」もしくは那須の「戦争博物館」を思い出させる。 それぞれに文章が付けられているのだが、これがまた味わい深い。 ▲迸る憂国と愛国の熱情。 ▲塔の最上階。「夢殿」となっている。日本民族精神の拠所となるものが大集合。 古事記、日本書紀、神皇正統記、日本外史、海国兵談・・などが置かれている。 なんだか気になるハーケンクロイツ。 . ▲本館からの景色。熱海市街が一望できる。この日はいまいちの天候だったが、晴れた日にはランドマークや六本木ヒルズはおろか筑波山まで見えるんだとか。   ヒーローの家 本館は塔とうって変わって「ほこりっぽさ」とは縁が無い。割烹着姿の「正統・日本のお母さん」といった感じの女性がコーヒーをいれてくれ、いろんな話をしてくれる。（ただし展示品に関してはさっぱり判らないとか） この地下にも膨大なコレクションが展示してある。（ここは撮影禁止） ヒトラー、ワグナー、ビスマルク、ナポレオン、ニーチェ、マルクス、レーニン、スターリン、等々、オーナーが英雄「大風雲児」と認定した人物の遺品である。 それも、ワグナーのタクトとか、ヒトラーの机や食器や軍服、スターリンのベッドといった、安物ではない本格的（？）な逸品が集められ、さすがに丁寧に保存されている。 ▲地下展示室への階段入口に「テーマ　栄光　ヒーローの家　風雲文庫」とある。 . 栄光　 生きようとする最強で最高の意志を「種の掟」と言ひ、 この掟故に斃されるまで斃されるまで戦う一大心意気＝鬼気燃尽誇可 風雲　 強大な意志の激突で生ずる種族的−国家的な緊急事態をいう。 また大風雲児を英雄と呼ぶ ・・という解説文があった。これをふまえて各説明書きの謎解きに挑むが、あえなく頓挫。 H16.6.1 　 　 ［帝国陸海軍現存兵器一覧］リストへ