三菱重工業長崎造船所史料館　　　　　　　　長崎／長崎 佐渡丸の外板 軍艦の双眼鏡 駆逐艦「白露」マスト 九一式魚雷 など 　 ▲九一式魚雷 平成9年に沖縄豊見城で発見された日本海軍の魚雷9本のうちのひとつ。頭部は不発弾処理されたのでレプリカ。 三菱長崎兵器製作所で約9000本製造されたとか。 H30.2.10 　 　 .●写真と情報は山本留吉氏から● 提供者のＨＰ→カフエー大正浪漫 三菱造船史料館にて添付の写真を撮影してきましたのでお送りします。 他にも造船関連の機械なども多数展示されていましたが、 軍艦関連の物等を抜粋してお 送りします。 佐渡丸の被弾外板 日露戦争で陸軍将兵を輸送中、ウラジオ艦隊の攻撃を受けたが、海軍監督将校の沈着冷静な判断により帰着した。 損害は被弾1発、被雷2発にとどまり、長崎造船所で修理された。   軍艦の双眼鏡 社屋の屋上から、進水後の艦船の吃水を目測するために使われたもの。   あるぜんちな丸の棚 空母に改修された時に取り外された一等食堂の蒔絵飾棚。 昭和14年、豪華客船として建造された高性能船。18年改装され特設空母「海鷹」として戦線に参加、もっぱら航空機輸送や船団護衛に従事。20年別府湾で触雷したまま終戦、戦後に解体された。   浅間丸の椅子 昭和4年に太平洋航路に就航した貨客船。 16年、海軍に徴用され、輸送船として活躍。 19年、マニラから高雄へ向かう途中、米海軍の潜水艦の雷撃を受け沈没、1000人以上が救出されたが500人以上が死亡した。   駆逐艦「白露」マスト 初代「白露」 長崎造船所で建造された最初の軍艦。明治39年竣工。 青島攻略、シベリア出兵などに参加。昭和3年除籍、5年に売却された。 このマストは神社の鳥居になっていた。   武蔵進水式記章 戦艦「武蔵」は大和型戦艦の２番艦として、ここで昭和17年に竣工。 進水は船台を滑る方式で高度な技術を要する上に極秘に行われたため大変だったらしい。 19年、米空母部隊の集中攻撃を受け、シブヤン海で沈没した。   三菱重工業長崎造船所 幕末の文久元（1861）年に完成した幕府直営の長崎製鉄所は明治維新ののち官営の長崎造船局となった。明治20年に三菱が買い取り現在にいたる。 ▲現在の鳥居 万世橋駅前に広瀬中佐と杉野兵曹長の銅像があったのは有名だが、傍らに駆逐艦「白露」のマストが掲揚柱として昭和10年に立てられた。 戦後、銅像もマストも撤去され、マストは近所の出世稲荷神社の鳥居に姿をかえた。 昭和52年の雑誌には鳥居として現役だった記事がある。 時期は不明だが、鳥居が建て替えられ、倉庫に眠っていたのが、平成7年にこの史料館に寄贈されたらしい。 .H21.2.5 　 ［帝国陸海軍現存兵器一覧］リストへ