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昭和5年3月、海軍省から横鎮司令官に以下の訓令が出ている。

露式二十五糧通常弾　二個
四〇口径十二糧二号徹甲弾　六個
四十五糧魚型水雷頭部共　一個
右静岡県田方郡江間村建設忠魂碑備付用記念品トシテ同村帝国在郷軍人会会長ニ対シ下附
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下付された魚雷と砲弾は江間尋常小学校に建立された忠魂碑の備付け記念品となった。

ところが同年11月26 日、北伊豆地震が起こり一帯は大きな被害を受けた。
この時、地面と台石は揺れ動いたが、魚雷はその重さの慣性のため静止状態だった。そのため台石が魚雷の腹部をこすり、地震の動きを記録することとなった。

珍しいということで昭和9年に国の天然記念物に指定された。

敗戦後の昭和22年、兵器とみなされＧＨＱから撤去を指示された。しかし、当時の江間小学校の校長が東京のＧＨＱ本部を訪れ、再三の説得の結果、保存が認められたという。

▲忠魂碑の跡

江間尋常小学校の跡はいま、グラウンドになっている。
北伊豆地震で江間尋常小学校は校舎が倒壊。新校舎は現在の北小学校のところに建てられた。
もっと昔には、ここに北条義時（江間小四郎）の屋敷があったそうだ。

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