九段会館テラス　　　　　　　　　　　　　　東京／千代田 砲身　 　 敗戦後、軍人会館から九段会館となっていたが、 東日本大震災での天井崩落事故のため建て替えられ、 令和4年10月に九段会館テラスとなって再開業した。 歩道と敷地の境に小さな砲身があり 再開発工事で撤去されるかも、と思っていたが 前のまま残されている。   横に交番が移転してきた。   ▲砲身 砲尾部分を埋められた姿で立っている。砲身に穴があり、かつては何本かを鎖で繋げて柵囲いにしていたようだ。 　 鋼製なので腐食が進み、砲口は施綫の有無が不明なほど浸食され、口径は六十五ミリくらいになっている。   「弥助砲」との説明プレートが設置されているが、弥助砲は青銅製の前装砲なので？？。 明治のはじめに輸入したブロードウェル山砲ではないかと推量してみた。ただし確証はありません。 クルップ砲なのだが、装薬のガス漏れ防止の緊塞具にブロードウェルのパテントを使ったため、その名があり、口径が六〇ミリのものと七〇ミリのものがあった。 R5.8.5 　 　 ［帝国陸海軍現存兵器一覧］リストへ