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. 豊足神社 北海道／小樽
令和7.1.20 . |
. 豊足神社 北海道／小樽 ●写真は「小樽観光情報ガイド・オタルナ」様から● 掲載元→小樽神・豊足神社 豊足（とよたり）神社 村社 御祭神は 境内の忠魂碑の側に機雷が置かれている。 ▲ 二号機雷 説明板の「機雷の由来」には、 とあるが、これは露軍のものではなく日本海軍の二号機雷。 ▲この機雷発見の報告。同じころ他の場所にも1個漂着している。 日露戦役では、日本軍もロシア軍も大量に機雷を敷設、日露双方とも艦船多数が損傷爆沈した。 ロシア戦艦「ペトロパブロフスク」を爆沈させたのは日本の二号機雷で、座乗していた太平洋艦隊司令長官のマカロフ海軍中将が戦死している。 そして、日露双方が大量に敷設した機雷のうち、戦中にも戦後にも、繋維索が切れて敷設場所から遠く離れた海域まで漂流するものがあった。 当時は、機雷が浮流したときの安全措置まで考えていた国はどこにもなく、日露戦で戦域以外の場所にまで流れて一般艦船に被害が及んだため、明治四十年、ハーグの万国平和会議で「触発自働水雷敷設に関する規定」が議決された。 『無繋維機雷は投入後、最大一時間後に無効となること、繋維機雷は繋維を離れたときは無効になること』など様々な安全策が規定された。わが国も批准し、条約に適合するよう浮流自沈装置を備えた 新型を開発、同時に二号機雷も改造して同装置を付加した。 その前の明治三十九年には、逓信省から「浮流水雷発見の際取扱心得」という告示が出され、 本邦沿海に於いて浮流水雷を発見し沿岸に引揚げ又は沿岸付近に繋留し最寄警察官署、派出所、駐在所、出張所に引渡したる者には水雷一個に付き金百円を給与す とあり、漂着が予想される水雷を四種あげている。 .
豊受姫大神（とようけひめのおおかみ）
藤原三吉命（ふじわらのみよしのみこと）
大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）
▲忠魂碑 在郷軍人銭函分会が大正３年8月に竜眼寺境内に建立。大正６年に豊足神社がこの地に移転、忠魂碑も竜眼寺から移設されたらしい。揮毫は陸軍大将子爵大迫尚敏。
「この機雷は明治40年ごろ オタネ浜〈現在の大浜海水浴場〉附近に漂流していたものを 故藤村音五郎氏が発見、軍の処理班が現地に於て爆破したものであります。これは日露戦争当時露軍が日本海に敷設した機雷で 上記箇所に漂着したものであります。その後 銭函駅前〈島判官仮本陣跡〉の藤村家が永らく保存しておりました。同家が移転に際し忠魂碑前に移設し 当時を偲び永く保存するものであります。 昭和52年6月」
海軍「雑報」明治41年3月16日付
日本海海戦から約3年を経ているが、まだ漂流していた。
また、日本側もロシアの機雷で戦艦「初瀬」「八島」を失い、他に駆逐艦5、水雷艇4が沈没している。
浮流水雷を発見したる者は左記心得に注意し危険なき様取扱うべし
（海草牡蠣殻など附着して識別し難くとも、いかなる状態のものも先ず爆発力を存するものと思い慎重に取扱うこと緊要なり）
▲左から、露国旧式触発水雷、日本の二号機雷、露国旧式機械水雷、露国新式機械水雷
『海軍制度沿革』浮流水雷発見の際取扱心得
令和7.1.20